浅岡園芸

pothos
ポトスとは

サトイモ科 エピプレムナム属

原産地 / ソロモン諸島
学 名 / Epipremnum aureum
和 名 / オウゴンカズラ

日本では観葉植物といえばポトスが連想されるほどとてもメジャーな植物です。

ポトスはソロモン諸島原産のサトイモ科の植物で日本で流通されているポトスは家庭で育てやすいサイズの物が多いですが、原産地ではジャングルの下草で自生していて、つる性植物特有の気根を伸ばしてほかの樹木の幹に張り付くようにして生育するので幹も太く葉も大きい物では1メートルを超えるぐらいの大葉になる物もあり、大きい葉になるとモンステラのように葉に切れ込みが入ります。私たちはふつう、ポトスという通称で呼んでいますが、これは植物分類上は適切ではありません。分類学上のポトス属というのは同じサトイモ科ではありますが、台湾や中国南部に自生する

ユズノハカズラなどを含む別の植物群の名称となっています。私たちが「ポトス」と呼ぶ植物は、現在ではヒメハブカズラ属に分類されることが多いようです。なぜこのような混乱が生じたかというと、「ポトス」が古い学説ではポトス属に分類されていたためです。昔の属名がすっかりポピュラーになったため、分類が変っても古い名前で呼ばれるという訳です。 ポトスは登はん性があり木やヘゴにへばりついて上に伸びていくと新葉がだんだん大きくリ幹も太くなりますが、逆に吊り仕立てなどで空中に垂れ下がりながら育つと新葉は小さくなっていくという特性を持っています。

品種紹介
もともとポトスは真緑の葉が原種と言われていてそこに黄色斑が入った物が現在日本で主に流通されているポトス(黄金カズラ)になります。しかし、突然変異(奇形種)から固定された園芸品種も数多くあります。ポトスが最初に日本に入ってきたのは明治時代といわれています。
品種の紹介

1.ポトス(黄金カズラ)

黄金カズラ
一般的にポトスと呼ばれている品種です。
和名で黄金カズラと言われているだけあり緑葉に鮮やかな斑が入ります。
陽の強さによって斑の入り方が変わると言われており、暗い所で生育すると斑がでにくく緑葉が強くなります。

2.ポトスライム

ポトスライム
葉はポトスと同じ形状ですが名前の通り葉色の全てがライム色です。
切り戻しをすると古葉(元葉)はポトス本来のグリーン色に戻ることがありますが新芽は鮮やかなライムグリーンのまま育っていきます。

3.マーブルクィーン

3.マーブルクィーン
葉の形状はポトスと同じですが、突然変異によって緑葉に白斑が入ったのち、白葉に緑斑が入った物がマーブルクィーンです。
生育段階で緑斑が強くなり先祖がえりしたように真緑になる葉もよくあります。
白葉とあって生育もポトスより遅く、強い日光に当たると葉やけを起こす可能性があります。

4.テルノビーナス 【品種登録番号 第7967号】※浅岡園芸では生産していません

テルノビーナス
この品種は,「マーブルクィーン」の枝変わりであり、葉の表面が濃黄緑色及び暗緑色で散斑の斑入り品種です。草丈、分枝性及び茎の太さは中、茎の複色性は単色、色は濃黄味緑(JHS カラーチャート3711)、毛の有無は無、節間長は中である。葉型は卵形、葉の先端部の形は漸鋭先形,基部の形は心形、葉身の長さ,幅及び厚さは中,周縁の形は全縁,斑入りのパターンはその他(散斑)、表面の色の組合せ数は2色,組合せとその色は濃黄緑(同3507)+暗緑(同3707)、葉柄部の長さは中である。「ライム」と比較して,斑入りのパターンが散斑であること、葉の表面の色の組合せ数が2色であること等で区別性が認められる。

5.テルノファンファーレ 【品種登録番号 第9361号】※浅岡園芸では生産していません

テルノファンファーレ
この品種は、「マーブルクィーン」の枝変わりであり、葉の表面が淡緑黄色、暗緑色、穏黄緑色及び濃黄緑色で強いはけこみの斑入りとなる品種です。草丈は短、分枝性及び茎の太さは中、茎の複色性は複色、色は淡黄緑(JHS カラーチャート3502)及び暗緑(同4007)、毛の有無は無、節間長は中である。葉形は長楕円状披針形、葉の先端部の形は漸鋭先形、基部の形は切形、葉身の長さは中、幅は狭、厚さは中、周縁の形は全縁、斑入りのパターンは強いはけこみ、表面の色の組み合わせ数は4色、組み合わせとその色は淡緑黄(同2903)+暗緑(同3707)+穏黄緑(同3514)+濃黄緑(同3507)、葉柄部の長さは中である。「マーブルクィーン」と比較して、葉形が長楕円状披針形であること、葉の表面の色の組み合わせ数が4色であること等で区別性が認められる。

6.バレンシア 【品種登録番号 第3478号】※浅岡園芸では生産していません

バレンシア
データなし

7.テルノハナハナ 【品種登録番号 第7966号】※浅岡園芸では生産していません

テルノハナハナ
この品種は「バレンシア」の枝変わりであり、葉の表面が黄緑色及び暗緑色でぼかしの斑入りとなる鉢物向きの品種である。草丈は短、分枝性及び茎の太さは中、茎の複色性は単色,色は黄緑(JHS カラーチャート3311)、毛の有無は無,節間長は中である。葉型は卵形,葉の先端部の形は漸鋭先形、基部の形は心形、葉身の長さ、幅及び厚さは中,周縁の形は全縁,斑入りのパターンはその他(ぼかし)、表面の色の組合せ数は2色,組合せとその色は黄緑(同3512)+暗緑(同3707)、葉柄部の長さは中である。「バレンシア」と比較して,斑入りのパターンがぼかしであること、葉の表面の色の組合せ数が2色であること等で区別性が認められる。

8.テルノアリス 【品種登録番号 第9980号】※浅岡園芸では生産していません

テルノアリス
この品種は、「テルノハナハナ」の枝変わりであり、葉の表面が淡緑黄色、濃黄味緑及び明黄緑色で強いはけこみの斑入りとなる鉢物向きの品種である。草丈は短、分枝性及び茎の太さは中、茎の複色性は複色、色は浅黄緑(JHS カラーチャート3304)及び暗黄緑(同3508)、毛の有無は無、節間長は中である。葉形は卵形、葉の先端部の形は漸鋭先形、基部の形は心形、葉身の長さは中、幅は狭、厚さは中、周縁の形は全縁、斑入りのパターンは強いはけこみ、表面の色の組み合わせ数は3色、組み合わせとその色は淡緑黄(同2702)+濃黄味緑(同3711)+明黄緑(同3305)、葉柄部の長さは中である。「マーブルクイーン」と比較して、葉の表面の色の組み合わせが淡緑黄+濃黄味緑+明黄緑であること等で区別性が認められる。

9.マリーナ 【品種登録番号 第11033号】※浅岡園芸では生産していません

この品種は、「ゴールデンポトス」の枝変わりであり、葉の表面が濃黄緑及び浅緑黄色で強いはけこみの斑入りとなる鉢物向きの品種である。草丈、分枝性及び茎の太さは中、茎の複色性は複色、色は濃黄緑(JHS カラーチャート3507)及び浅緑黄(同2904)、毛の有無は無、節間長は中である。葉形は卵形、葉の先端部の形は漸鋭先形、基部の形は心形、葉身の長さ、幅及び厚さは中、周縁の形は全縁、斑入りのパターンは強いはけこみ、表面の色の組み合わせ数は2色、組み合わせとその色は濃黄緑(同3507)+浅緑黄(同2904)、葉柄部の長さは中である。「ゴルーデンポトス」及び「ライム」と比較して、斑入りのパターンが強いはけこみであること、葉の表面の色の組合せが濃黄緑+浅緑黄であること等で区別性が認められる。

10.エンジョイ

エンジョイ
インドで発見されたエンジョイはポトスの中でも今までとはまったく違う斑は、一見「造花?」と思ってしまうほど一枚一枚個性的なのが特徴です。それに今までのポトスよりも小葉で生育しとてもスマートな姿、
根はとても強く寒さにも比較的強い傾向で一般家庭でも年中楽しめます。
2007年にヨーロッパ中が注目し世界一の花き市場アールスメール主催のイベントで FLORA HOLLAND AWARD を受賞しヨーロッパ市場にてとても高く評価されている品種です。

11.ステータス

ステータス
データなし

[番外編]ポトスの花

ポトスの花
今までポトスの花という物を見た事がなくなかなか画像も残されていませんでした。
しかし、2007年に愛知県のポトス生産農家さんの所でポトスの花?が発見されました。
ポトスの4寸ヘゴ仕立を栽培している中で数千鉢の中からなんと3鉢に同じような花がついたようです。
原因は不明で茎から切って挿した物は腐ってしまい、そのまま育てていた物も徐々に枯れてしまったとの事でした。
植物学的には花が着くとされていますが実物を見たのははじめてでとても驚きました。